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杉崎桃子は、病児保育<リトルスノー>で働く新米病児保育士。
「子供を注意するな。叱るな。自分の価値観を押しつけるな」
病児保育士として守らなければならないマニュアル。
でも、桃子はその性格からついついルールをやぶってしまって…。

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いろいろな事情を抱えた家庭

病児保育とは。
病気によって保育園に行けない子供を、働く親のかわりに家でお世話をする仕事です。

桃子は保育士として働いていましたが、うまく笑えないことが原因で保護者とトラブルになり退職することになりました。

その後、この病児保育<リトルスノー>で働き始めます。

あいかわらず笑顔は不気味なままでしたが、研修を終えて新人病児保育士として一人前になることを目指して頑張っています。

そんな桃子が向かう家庭は、それぞれに事情を抱えています。
シングルマザーだったり、クレームの多い母親だったり、育児放棄をしていたり…。

桃子は戸惑いながら親子のために懸命に働きます。

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1話ではシングルマザーの森家が登場します。
母親は息子を育てるために必死で働いているのですが、仕事のことで頭がいっぱいで、家は散らかり放題。
忙しさにイライラして、息子に当たってしまうこともたびたびあります。

一方、息子の海斗くんは母親想いのやさしい5歳の男の子。

でも母親がいなくなったとたん、わがまま放題でやんちゃなことばかりして桃子を振り回します。

海斗くんは自分が体調を崩すたびに、ママが困っているのを知っています。
「いい子でいなきゃ」とつねづね思っていて、その反動でこんな行動を取ってしまうのです。

桃子は子供たちの気持ちに寄り添いすぎてしまうあまりに、ついつい深入りをしてしまいがちです。

目の前で涙をこらえている子供がいたら、冷静でいられないのが桃子の短所であり、
長所なんですよね。

もちろん母親だって、病気の子供を置いていかなくてはならない状況に葛藤はしています。子供への愛情がある親の方が多いのです。

でも、子供にとっては親が与えてくれる世界がすべてです。
子供はみんな母親が大好きで、愛されたいと願っています。

健気な子供たちの姿が切なくて、思わず涙がこぼれてしまいます。

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桃子の成長と恋

桃子は病児保育士として働くうちに、家庭への関わり方を学んでいきます。
表面に見える事実だけがすべてではないことを理解して、親子にとってどのように接していけばいいのかを考えられるようになっていきます。

ただ、それまでには何度もマニュアルを破り、トラブルを起こしてしまうのですが。

失敗を重ねて落ち込みながらも、前を向いて頑張る桃子がすてきです。
どんなにキツイことを言われても、自分を正当化しない姿勢は見習いたいですね。

そんな桃子に、子供たちも心を許してくれるようになります。
笑顔がこわくてもちゃんとやさしさは伝わるんですね。

こうして成長をしていく桃子は、子供だけでなく男性からも好感を持たれるように。

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シングルファザーの篠原家とは、息子の健太くんがなついたことがきっかけで距離を縮めていきます。
健太くんにおねだりされてついついプライベートにも関わってしまう桃子。
楽しそうにする息子と桃子の姿に、パパである篠原が心惹かれていきます。

そして、ついには結婚を前提にしたお付き合いを申し込まれて…?

そんな状況に待ったをかけるのが、桃子の上司である朝比奈です。

彼も、娘とのわだかまりを桃子が解いてくれたことがきっかけで、桃子に恋心を抱くようになっていったのです。
傷つきながらも頑張る桃子のひたむきさを、一番近くで見守っていました。
篠原の告白を聞いて、気持ちが抑えられなくなってしまいます。

自分を信頼してくれて家族になりたいと言ってくれる篠原と、
ピンチのときにはいつも助けてくれる、桃子にとって心強い存在の朝比奈。

2人の間で揺れる桃子は、どんな答えを出すのでしょうか?

時に泣いて、時に笑って、読んだあとに胸がじんわりする。
37.5の涙は大事ななにかを思い出させてくれます。

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