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やわらかく温かな絵柄でありながら、何処までも残酷でそして美しく純粋な愛を描いた、高橋しん先生の作品「最終兵器彼女」。

コミックスは全7巻と外伝1巻までが刊行されており、アニメや実写映画にもなりました。

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最終兵器彼女のあらすじ

それは謎の“敵”に襲撃され、未曾有の危機に晒されたのが始まりでした。

北海道で暮らす高校生のシュウジとちせ。ちせからの告白で2人は交際を始めはしますが、それは互いに交換日記を付け交わす、そんな拙いものでした。
それでも少しづつ愛を育んでいた2人の前に、突如謎の敵が現れ襲撃されてしまうのです。

街が戦火に包まれ、人々が逃げ惑う中、壮絶な力を持つ存在が現れ敵と応戦します。戦火の中シュウジが見たその存在は、背中に鋼鉄の羽根を生やし、腕を巨大な武器へと変えて戦う“最終兵器”のちせだったのです。

ちせは戦闘を経験する度に、“最終兵器”として進化をして行きました。そして戦況が苛烈を極め、ちせの出撃回数が増えることで進化(=暴走)に拍車をかけてもしまうのです。と同時に、それはちせの身体が機械に蝕まれ、人としての記憶や感情がどんどんと失われてくことでもあったのです。

人の姿を保つことも、人の記憶さえ失ってしまうちせは、その小さな身体も心も既に人とは呼べない“最終兵器”となってしまうのでした。

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最終兵器彼女のネタバレ

身体が小さく病弱だったちせは、病院にて最終兵器適合者として選出され、国や自衛隊により“最終兵器”として改造されてしまいます。

兵器として進化することで力が暴走し、敵味方関わらず消し去った所為で、ちせは周囲から死神や化け物などと呼ばれてしまうのです。
決して自分は望んだわけではないのに、兵器として勝手に改造され、シュウジの記憶さえ失ってゆくちせ。

ですが、ちせのシュウジへの思いは、2人が交わしていた交換日記に残されていたのです。シュウジと一緒に居たい、シュウジと抱き合いたい、シュウジの子供が欲しい。その交換日記の中には、シュウジが知っていたあのちせが確かに居たのです。
こんなにもいじらし願いを持っていたちせでしたが、最後の戦いを前に人ではなく“最終兵器”としてシュウジへと姿を現すのでした。

兵器として進化をする過程で、ちせの身体は生き物としては死んだ状態になってしまいます。感情は削がれ、ちせであった頃の自分を別の記憶とでしか認識できません。ですがちせは、シュウジと身体を重ね愛し合うことで、ちせであった頃の自分を僅かですが思い出すのでした。

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最終兵器彼女の感想

ちせたちが戦う敵の正体について、本作中では明らかにはされません。それどころかシュウジやちせなどと言った、主要な登場人物の苗字さえ判明してはいないのです。舞台も北海道のとある街、ラストも読者が如何ように解釈が出来る終わらせ方となっていました。

付き合い始めてまだ日が浅いシュウジとちさ。拙くままごとのようなその恋を、ちせは必死に守ろうとします。そしてシュウジは、人で無くなってゆくちせを目の当たりにしながら、それでもその恋心を受け入れようとするのです。

兵器にされてしまった気弱な少女が、それでも精一杯の恋をした物語「最終兵器彼女」。是非ともシュウジとちせ、2人の純粋な“恋”を読んでみて下さい。

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