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感染パニックモノ、寄生虫パニックモノは常に人気のあるジャンルですが、漫画『オキテネムル』はその中でも良作の一つ。
寄生虫、超能力、謎の組織など、読者をわくわくさせてくれるエッセンスがたくさん詰まった作品です。作者は『王様ゲーム』シリーズの作画でも有名な連打一人さん。

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オキテネムルのネタバレ

今作『オキテネムル』ではとある寄生虫による騒動が描かれます。

主人公は男子高校生のカナタ。
一定時間自分の視力を上げることができる自称超能力者のカナタですが、それ以外は普通の男の子(たとえば、せっかくの超能力をテストのカンニングのために使っちゃうなど)。

友人の雫、トキジとともにのんびりと学校で過ごしています。

そんなカナタの学校で事件が……とある生徒が伝染病で死亡したので、全員検査する必要があると宣言され、カナタたちの平和は乱され始めるのです。

しかもカナタは、超能力を使ってその生徒の死に様を見てしまいました。
それはとてもただの病気で死んだとは思えない姿で……なんと、首から上がまるで蛇のように、というか巨大な蛇そのものに変化していたのです。

この漫画の見どころのひとつは、この「感染者の姿が変形する」という設定の気味悪さとグロさです。

作品冒頭では、突然首から上がキリンに変形してしまった男の暴走から始まります。
キリン男はすぐ隣にいた友人に襲い掛かり、町中を駆け抜け、次々と通行人に被害が……。
キリンが人の頭を食らうシーンは夢に出てきそうな不気味さ。衝撃的な画像が続きます。
しかもキリンや蛇など動物にしか変形しないのかと思ったら、あとから巨大な人間の顔だけのお化けみたいな感染者も現れます。恐ろしいです。

しかし、パッと見リアリティがなさそうなこの“キリン男”……というか、キリン男を生み出した“寄生虫”の設定、

実はちゃんと事実を踏まえて作られた設定なんです。作中にもやはり読者と同じように「いや、こんな寄生虫ありえないでしょ!」というような発言をする登場人物が現れ、寄生虫についてレクチャーされます。

まず、“宿主の姿を変形させる”能力が、寄生虫にはちゃんとあります。

有名なのはロイコクロリディウムという寄生虫。
これはカタツムリに寄生する虫で、カタツムリの触覚を芋虫のように変形させ、鳥に食べられるよう仕向けます(これは鳥を次の宿主とするためです)。
かなりグロテスクなので検索しないことをおすすめします……。

それから、作中では寄生された人間が次々と人を襲っていましたが、これもある程度説明のつく事象。

いくつかの寄生虫には、“宿主を操る”能力があるんです。

有名なのはハリガネムシ。カマキリに寄生し、時期が来るとその体をコントロールして水辺へと誘導するのです。
やはりそれなりにリアリティがあったほうがこういう漫画は面白いもの。主人公の超能力にも、このような設定があるのでしょうか?

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オキテネムルの感想

ちなみに題名の『オキテネムル』というのは、主人公のような超能力者の呼び名です。

これは摩訶不思議な能力というわけではなく、正確には“自分の脳みその力を100%引き出す”能力なのです。
寄生虫と超能力に一体どんな繋がりがあるのだろうと最初は不思議に思いながら読んでいましたが、それも明らかになりました。

なんとこの寄生虫は人工的に作られたもので、超能力者“オキテネムル”たちをコントロールし、自分たちのものにするためにとある組織が生み出したものだったのです。

自分のために周りの人々が傷ついていくところを見て、主人公のカナタは苦悩します。
そして、カナタの親友のトキジまでもが寄生虫の餌食に……。
狙われる側だったカナタがどのように行動し、トキジを救うのか、今後の展開から目が離せません。

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